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介護企業の社長の一日をブログでご紹介


by sakuracare

介護保険の生みの親である堤修三教授講演DVD完成

先般、
全国訪問介護協議会主催
「介護保険の将来・地域包括ケアシステムと介護保険」と題し
介護保険の生みの親である堤大阪大学大学院教授
(元厚生労働省老健局長、元社会保険庁長官)
にご登壇いただきセミナーを開催しました。

当セミナーを収録したDVDが本日完成!
私はセミナー当日受講しましたが、
DVDを見て新たに発見することや、
当日理解できなかったことが、
繰り返し聞くことにより咀嚼でき
とても勉強になります。

特に、
・何故、介護保険は医療保険とは別の独立型の保険にしたか。
・何故、介護報酬は3年おきの改定にしたか。
など介護保険の哲学がわかります。

また、下記のコメントが刺激的でした。
・軽度者の利用者負担金引き上げは、重くなったら喜ぶという、
 「人の道に反する」ので、絶対におかしい。
・処遇改善給付金を残すようだったら介護保険はおしまい。
・厚生労働省が処遇改善給付加算にこだわる理由。
・ケアマネジメントに対する利用者負担の徴収は現時点では反対。
 まだ、学術的な「ものさし」が確立できていない。
・高所得者の利用者負担率引き上げは、高所得者からみれば
 「往復びんた」をされるようなもので保険制度が壊れる。
・公募制、協議制は措置時代に戻ることであり反対。
 事業者の目は利用者でなく市町村に向くから。

私とのシンポジウム質疑では、
Q)2025年滞在型訪問介護は存在しているか?
A)軽度者および生活援助の存在がネックになると思うが、外すべきでない。
 保険利用者が減ることになり被保険者の掛け捨て感が増すので
 「薄く広く」という考え方が必要。
Q)定期巡回随時対応訪問介護看護についての見解?
A)30分以内に行けなかった場合の事故について、訴訟の種が増えるのでは。

その他も、たくさんの注目すべきコメントをいただきました。
堤教授ありがとうございました。

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by sakuracare | 2011-12-10 18:02 | 介護事業